先物取引に手を出してはいけません
2015.10.28更新
松戸の弁護士の島田亮です。
先物取引は、少ない金額(証拠金)をもとに多額の取引をすることが出来る「証拠金取引」です。そのため、先物取引は、相場の変動に伴い、予想外に巨額の損害の発生するおそれがあり、非常に危険な取引と言えます。
また、先物取引の仕組みは非常に複雑であり、素人が一度聞いて理解することは困難です。
このように、先物取引は、非常に危険かつ複雑な取引です。知識のない素人が簡単に手を出して良い取引ではありません。
ところが、実際には、知識が全くないにもかかわらず先物取引に手を出していまい、その結果、大きな損失を受ける方が少なからずいらっしゃいます。これは、悪質な業者が素人を食い物にしようとして、あの手この手を使ってくるからに他なりません。
悪質な業者は、時に、自宅に繰り返し押しかけてくるなど、執拗かつ迷惑な勧誘を行います。
また、取引の危険性についてきちんと説明せず、逆に「短期間で確実に儲かります」などと調子の良いことばかり言います。
そして、業者からこうした執拗な勧誘を繰り返し受けた結果、根負けして先物取引に手を出してしまう方がいらっしゃるのです。
このような執拗な勧誘を行うこと自体が、「自分は悪徳業者です」とアピールしていることに他なりません。
私は、こうした悪徳業者の被害に遭い多額の財産を失った人を、何人も見ています。万が一先物取引について勧誘を受けても、一般の方は、決して手を出してはいけません。