松戸の弁護士の島田亮です。
先週、千葉地方裁判所、千葉地方検察庁、千葉県弁護士会の法曹三者によって、裁判員裁判に関する模擬裁判と模擬評議が実施され、私も傍聴してきました。
元々、裁判員裁判の評議(どのような判決を言い渡すかを決めるため、裁判官と裁判員の間で行われる話し合い)は非公開であり、裁判官と裁判員には評議の内容について守秘義務が課せられています。
そのため、実際の事件において、評議がどのようにして実施されているか(例えば、裁判官がどのように裁判員をリードして評議を進めているか)を外部から検証する機会はありません。
その意味で、今回のような模擬評議は、「模擬」とは言え評議の内容が公開されるので、評議が適切に実施されているかを検証する機会として、有益なものでした。
加えて、弁護士の立場からすると、実際の評議の際にどのような議論が交わされているかを知ることは、弁護戦略を練る上でも重要なことです。その意味で、今回の模擬評議を傍聴したことは、自分自身のスキルアップにもつながり有益だったと感じます。
今回の模擬裁判と模擬評議は裁判員裁判についてでしたが、裁判員裁判であるかにかかわらず刑事事件についてご相談のある方は、047-367-5301までお電話下さい。