松戸の弁護士の島田亮です。
ヤミ金から借入をしてしまった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?
私の経験上、一番効果的な対処法は、「ヤミ金からの脅しの電話を無視して、ほとぼりが収まるのを待つ」です。
前回お伝えしたように、ヤミ金から借入した方は、相手のヤミ金業者がどこの誰なのかを知らないことが多いです。
そして、ヤミ金側の一番の武器は、実はこの点にあるのです。
ヤミ金側も、自分たちのやっていることが犯罪であることを認識しており、警察に摘発されることを恐れています。
そのため、ヤミ金側は、自分がどこの誰なのか相手に知られないようにすることにより、警察からの摘発を免れようとするのです。
例えば、ヤミ金は、「これからお前の自宅や勤務先に行く」と言って脅してくることがあります。
多くの方は、ヤミ金からこのようなことを言われると、恐ろしくて夜も眠れなくなってしまいます。
しかし、私の経験上、それまで電話のやり取りしかしていなかったヤミ金が、実際に自宅や勤務先に来ることは、まずありません。
それは、そのような場所にヤミ金がノコノコと出かければ、警察を呼ばれ、逮捕されてしまう危険性があるからです。
彼らは、そのような危険を冒しません。「電話越し」という安全な場所に身を置いた上で、脅しをかける。これが、彼らの手口なのです。
このようなヤミ金の手口を理解すれば、「ヤミ金からの脅しの電話を無視する」という対策の有効性がよくわかると思います。
無論、ヤミ金からの電話を無視すれば、それ以降繰り返し電話がかかってくるかもしれません。また、職場等を事前に教えてしまっている場合、そちらにも繰り返し電話がかかってくることがあります。
それでも、このような電話がいつまでも続くことはありません。
向こうもビジネスとしてヤミ金をやっているのですから、電話をずっと無視されれば、「この人からは、これ以上の回収は無理だ」と考え、諦めることとなります。
このように、口で言うのは簡単ですが、実際にヤミ金からの電話を一人で無視し続けることは大変かもしれません。
ヤミ金からの借入でお困りの方は、弁護士によるサポートを受けることをお勧めします。