松戸の弁護士の島田亮です。
昨日の記事で、千葉地方裁判所における裁判員裁判の件数は全国一だということを紹介しました。
このことが、実は、千葉県内の一部の弁護士に、ある副次的効果をもたらしています。
この副次的効果のことを説明するためには、日弁連の構築している量刑データベースについてお話する必要があります。
日弁連では、裁判員裁判を対象とした量刑データベースを構築しています。
これは、個々の事件における個別の事情が、判決においてどのように評価されたか等をデータベース化したものです。
そして、このデータベースを実際に運営するためには、誰かが判決書に目を通し、判決書の内容を分析する必要があります。
千葉県内では、この判決書の分析作業を10名程度の弁護士で集中的に行っています。
そして、千葉地方裁判所における裁判員裁判の件数が全国一である結果、この分析作業を担う弁護士は、必然的に誰よりも沢山の判決書に目を通すこととなります。
その結果、この作業を担う弁護士は色々な事件の判決書に接することができるのです。
私も、ここ5年間ほど、この分析作業に携わってきました。その結果、その間に目を通した判決書の数も数百件に及びます。
おそらく、全国の弁護士でも、これだけ沢山の判決書に目を通している人は、そうはいないと思います。
こうした作業に携わることで、私自身の経験値が上がり、刑事弁護人としてのスキルアップにつながっていると感じています。